世界の土の展示を前に「とても貴重なこと」と声を弾ませる初道館長

世界の土の展示を前に「とても貴重なこと」と声を弾ませる初道館長

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世界の土 魚津に集合 土壌学者藤井さん(立山出身)採取、市図書館で展示

北日本新聞(2020年11月4日)

 立山町出身の土壌学者、藤井一至(かずみち)さん(森林総合研究所主任研究員)の研究を紹介する企画展「土って、なあに?」が魚津市図書館で開かれている。藤井さんの著書を読み、土の奥深さに魅了された初道ゆかり館長の熱意によって、東京都以外では初めて実現した。藤井さんが7カ国で採取した世界の代表的な土、全12種類を間近で見られる。25日まで。

 土とは、砂と粘土に、腐葉土(生物によって分解された落ち葉など)が混ざったもの。会場にはカナダの永久凍土や、インドネシアの熱帯雨林の土など、色とりどりの土がそろう。藤井さんが本物の土を貼り付けて作った土の世界地図と日本地図も展示した。

 初道館長は、藤井さんの2冊の著書と北日本新聞文化面の連載「土のふしぎ」を読み、藤井さんのファンになり、展示開催を持ち掛けた。「土を通じて、世界のあらゆることが見えてくる。語り口も分かりやすく面白い」と語る。企画展では、採取した場所の風景など写真資料26点も並べた。日本の土や、肥よくといわれる土の特徴も解説する。

 初道館長は「世界の全種類の土が魚津で見られるのは、とても貴重なこと」と声を弾ませる。「土は地味だけど、食糧問題など日本と世界の未来を考える上で欠かせない重要なテーマ。展示を見て、ぜひ自分の足元にも目を向けてほしい」と呼び掛けた。

 藤井さんは7日、同館で講演する。観覧申し込みは既に定員に達した。

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