福井県高浜町青戸の観光原子力PR施設「若狭たかはまエルどらんど」が12日にリニューアルオープンするのを前に11月7日、地元小中学生向けの内覧会があった。子どもたちは、熱帯雨林を再現した大温室に新設されたスリル満点のアスレチックコースを巡り、冒険気分を味わっていた。
同施設は関西電力が運営。1999年にオープンし、これまで約280万人が訪れた。開館当初は年間約20万人の来館があったがここ数年は半減。客足の回復に向け、昨年12月から改修工事をしていた。
リニューアルしたのは約800平方メートルの温室「トロピカルワンダー」。熱帯魚の水槽を撤去し、約90種、4600本の熱帯植物の森の中に全長約100メートルの空中アスレチックコースを設けた。
丸太橋や階段状につられた板、ワイヤのはしごなど九つの仕掛けに挑戦することで、ジャングルを探検しているような気分を味わえる。ガラス張りの屋根部分からは海を眺めることもできる。
1階フロアにはジャングルジムや滑り台、高さ約2・5メートルのボルダリングウォール、飛び跳ねて遊ぶネット遊具を整備した。
内覧会に訪れた児童は「魚の観察もよかったけれど、体を動かすのは楽しい」と目を輝かせた。地元小中学生向け内覧会は8日もある。
開館は午前9時半~午後5時(アスレチックは午前10時~)。1階フロアは無料。空中アスレチック(対象は小学生以上で身長125センチ以上)は中学生以下千円、それ以外は1500円。
問い合わせは同施設=電話0770(72)5890。