藩政期からどぶろく造りを受け継ぐ中能登町二宮の天日陰比咩(あめひかげひめ)神社は今季、初めて町産の古代米を使ったどぶろくを造った。古代米はタンパク質やミネラルを多く含むとされる。12月5日の新嘗祭以降、参拝客に振る舞われる。
10月27日から仕込み、古代米のほか地元産の酒米「五百万石」などを使って計345リットル分を仕上げた。仕込み中に音楽を流すなど新しい試みに取り組んだ。
12日は同神社で、今季の出来栄えを確かめる「どぶろく検定」が行われ、試飲した金沢国税局の佐藤泰崇鑑定官室長は「コメの味がしっかり出ており、香りも良い」と評価した。