木曽町新開の木曽福島スキー場は今冬、ゲレンデに固定式のテント1基を設け、宿泊者の受け入れを始める。夜の明かりが少なく星空が楽しめる木曽の環境と、御嶽山や乗鞍岳が望める特徴を生かし、スキー場の新たな楽しみ方を提案する。12月19日の営業開始に合わせた受け入れ開始を目指している。
設置するのは標高約1500メートルにあるレストランのそば。テントは高さ、幅とも約5メートルのボール型で、金属製の骨組みにシートを張り、断熱材で保温する。室内は10畳ほどあり、ベッドや冷蔵庫、エアコンを取り付ける。テレビは置かない。宿泊費用は1人1泊2食付き2万円程度を想定。素泊まりも検討中だ。
昨季からこのスキー場を運営する「nation」(ネイション)が「滑る以外の魅力発信も必要だ」と発案した。食事はレストランで豪華な和食を提供する予定。山本和成支配人は「朝起きてカーテンを開けた時に広がる御嶽山を楽しんでもらう」と話す。