旅館の部屋と小道具を借りて撮影を楽しむコスプレイヤー=弥彦村弥彦

旅館の部屋と小道具を借りて撮影を楽しむコスプレイヤー=弥彦村弥彦

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コスプレイヤー歓迎! 宿で撮影楽しんで 弥彦「みのや」

新潟日報(2020年11月20日)

 新潟県・弥彦温泉の旅館が、アニメやゲームのキャラクターに扮(ふん)して撮影などを楽しむ「コスプレイヤー」向けの新プランを用意した。着替えと撮影用の部屋や小道具を用意し、和の雰囲気漂う館内でも自由に撮影できる。旅館経営者は「弥彦のノスタルジックな雰囲気はコスプレイヤーにも受けるはず。旅館になじみがない若者に利用してもらうきっかけにしたい」と期待している。

 コスプレプランを用意したのは「四季の宿 みのや」。休みの日に趣味としてコスプレを楽しんでいるサービス課の柄沢あずささん(29)が、「紅葉や桜など季節ごとにきれいな風景がある弥彦でも撮りたい」という仲間の声を受け、軽い気持ちで社長に提案したことがきっかけだ。

 映画が大ヒット中のアニメ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」の時代背景が大正時代で、同館に大正ロマンがテーマの「浪漫館」というフロアがあることもプランの実現を後押しした。

 コスプレプランには撮影や着替え用の部屋のほか、金屏風(びょうぶ)や紙風船、和傘などの小道具の貸し出しも含まれる。弥彦神社の一の鳥居付近や弥彦公園で撮影したい場合は、神社や村への許可申請を代理で行うという。

 ただ、館内の共有エリアや屋外での撮影で過度な露出は禁止。みのやの白崎純也社長(48)は「弥彦の景観を壊さないよう、できれば和のテイストの衣装でお願いしたい」としている。

 10月の終わりに日帰りでコスプレプランを利用した加茂市の会社員女性(22)と新潟市中央区の会社員女性(22)は「撮影場所や小道具を自分たちで手配するのは手間もお金もかかる。プランには全部含まれているので楽だ」と話し、撮影を楽しんでいた。 コスプレイヤーの多くは1回の撮影で衣装を何種類も着替えるため、荷物が多くなりがちで、キャリーケースで移動することも多いという。2人は「旅館の広い部屋で気兼ねなく荷物を広げられるのはいい」と喜んでいた。

 柄沢さんは「新潟市内の撮影スタジオが閉店したり、新型ウイルスの影響で県内のコスプレイベントが中止になったりして、コスプレを楽しめる場が減っている。若者が旅館に注目するきっかけになってほしい」と話した。

 予約制で、午前10時~午後3時。日帰り利用も可。弥彦神社周辺や弥彦公園での撮影を希望する場合は、予約時に申し出る。

 問い合わせはみのや、0256(94)2010。

詳細情報

リンク
「弥彦温泉 みのや」HP https://www.minoya.net/
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