お座敷遊びを体験する参加者と芸妓=県立美術館ホール

お座敷遊びを体験する参加者と芸妓=県立美術館ホール

石川県 金沢市周辺 祭り・催し

お座敷遊び体験 金沢芸妓の舞

北國新聞(2020年11月21日)

 金沢三茶屋街の芸妓(げいこ)衆による踊りやお座敷遊びの特別公演「金沢芸妓の舞」(北國新聞社後援)は20日、県立美術館ホールで始まり、市民や観光客らが茶屋文化の一端に触れた。
 初日はにし茶屋街の6人が出演した。「兼六園」「金沢なまり」「金沢風雅」など、あでやかで粋な舞と演奏を披露。お座敷太鼓も会場を盛り上げた。
 続くお座敷遊びの体験会では、ジェスチャー表現を使ったじゃんけん遊び「とらとら」を繰り広げた。体験者はびょうぶ越しに芸妓らと対戦。唄と踊りに合わせてやりを突くポーズやトラ、おばあさんの格好を決めて勝敗を競った。
 市内在住の会社員辻保宏さん(64)は「普段お茶屋遊びする機会はないので、とても新鮮で楽しかった」と笑顔で話した。
 公演は気軽に茶屋文化を体験してもらうため、芸妓の技能向上実行委員会が主催する。昨年まで県立音楽堂で開催されていたが、金沢城公園鼠多門(ねずみたもん)・橋の完成により本多の森公園と長町武家屋敷跡を結ぶ「加賀百万石回遊ルート」が全通したため、市中心部の周遊につなげるため会場を変更した。合わせて1回の定員を200人に増やした。
 来年3月18日まで月3回、計15回開催される。

えきねっと びゅう国内ツアー

金沢市周辺 ニュース