富山湾を代表する冬の味覚で全国ブランドにもなっている「ひみ寒ぶり」のシーズン開始が21日、氷見市比美町の氷見魚市場で宣言された。181本と例年に比べて少なめだったものの、10キロ前後を中心に13キロ台の大物も揚がり、高値が付いた。
宣言は昨年より1日遅かった。この日、市場に並んだのは富山湾の西側の定置網に入ったブリが中心。漁業者や仲買人、氷見漁協の代表でつくる判定委員会が「ひみ寒ぶり」の出荷開始を宣言し、市場にのぼり旗が立てられた。
「ひみ寒ぶり」は昨年同様に重さ6キロ以上が基準。専用の青いブリ箱に納め、販売証明書を付けて富山、石川を中心に出荷された。
重さを満たしても太り具合の足りないものは対象から外した。氷見漁協の森本太郎組合長は「ブランドを高めるためには当然。今後、氷見の網にたくさんブリが入るよう期待したい」と話した。