レンコンの収穫体験に臨む参加者=小松市滝ケ原町

レンコンの収穫体験に臨む参加者=小松市滝ケ原町

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「自然学校」生き方探求 1泊2日収穫体験 小松・滝ケ原

北國新聞(2020年11月22日)

 小松市滝ケ原町で21日、自然の中で生き方を探求する1泊2日の「自然学校」が始まった。滝ケ原に移り住んだ人々が里山暮らしの豊かさを体感し、食や農業、人とのつながりを考える場をつくろうと実施した。初回は金沢や東京、京都から7人が集まり、野菜の収穫体験などを通じて小松の魅力に触れた。
 学校は「TAKIGAHARA NATURE SCHOOL」と銘打った。2016年に東京から移住し、滝ケ原町で古民家を改修したカフェや農泊施設を営む「滝ケ原ファーム」の小川諒さん(30)=新潟県出身=と、今年3月から同町で暮らすアナ・グロンキァ・イェンセンさん(26)=デンマーク出身=が企画した。
 2人は滝ケ原で四季の恵みを味わい、互いに喜びを分かち合う暮らしぶりに人生の豊かさを見いだし、あらためて自然との関係性や先人の知恵を見詰め、土や食から学ぶ楽しさを伝えたいと考えた。
 初回は「地域を知る」をテーマに掲げ、参加者は滝ケ原町のレンコン畑で収穫体験を行った。泥だらけになりながら、レンコンを掘り当てて笑顔を広げた。丹精した野菜を使った食事を堪能した。国内有数のコケ群生地である小松市日用町の「日用苔(こけ)の里」も訪れ、景観保全のため落ち葉を掃除する地元住民やボランティアに交じり、一緒に葉を拾い集める参加者もいた。
 22日は、タマネギを植える畑作業に臨み、小松産の観音下(かながそ)石でできた石蔵などが国登録有形文化財になっている東酒造(同市野田町)を訪ねる予定だ。
 来年3月まで「冬学期」として月1回、計5回開催し、来年6~10月にも同様に「夏学期」を実施する。小川さんは「みんなで学び合う環境にしたい。この学校を機に生まれた出会いやつながりが広がっていけばいい」と期待を寄せた。

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