須坂市の「世界の民俗人形博物館」が、10月4日に81歳で死去した世界的服飾デザイナー高田賢三さんの追悼展を開いている。高田さんらが文化服装学院(東京)で師事した故・小池千枝名誉館長(同市出身、第14回信毎賞受賞者)に贈り、同館が所蔵する高田さんの作品11点を展示。12月27日まで。
青く染めた毛皮のコートは、高田さんがパリで自身のブティック「ジャングル・ジャップ」を開業して間もない1972(昭和47)年のコレクションで発表した貴重な作品。特徴的な花柄のブラウスやベスト、腰から下がふわりと膨らむようなシルエットのワンピースなども並ぶ。
「40~50年前の作品にも古びない魅力がある。(低価格、大量生産の)ファストファッション全盛の今だが、改めて目を向けては」と新海徹学芸員(39)。作品は撮影可能で「おしゃれをして、作品と並んで写真を撮って楽しんで」。入館料300円。中学生以下無料。