富山市ファミリーパーク(同市古沢)のカピバラ舎に露天風呂が完成した。開湯式が29日にあり、風呂に漬かるカピバラの愛らしい姿に来園者が癒やされた。来年2月末まで、風呂の完成記念イベントを開く。
カピバラは南米アマゾン川流域など温暖な水辺に生息する。同パークの母1匹と子ども4匹は普段、プールで水を浴びている。冬は水に入らず、親子が寄り添って暖を取っていたため、風呂を整備した。
「カピバラの湯」と名付けられた露天風呂は屋根付きで、直径2メートル、深さ50センチ。呉羽丘陵から伐採した竹を燃料にして湯を沸かし、38度に設定した。
開湯式では、初めて風呂に入ったカピバラが足を引っ込めて驚いたことなどを飼育員が紹介。風呂の前に集まった親子連れらは、気持ち良さそうに入浴するカピバラをじっくり眺めた。
関連イベントでは、カピバラを紹介する企画展や特製カレーライス販売などを予定。毎週土日祝日は午前11時から飼育員が生態などを解説する。石原祐司園長は「雪景色の中でほっこりと風呂に入るカピバラを見てほしい」と話した。