福井県若狭町の画家、故松宮昂(たかし)さんの第2期作品展(福井新聞社後援)が11月28日、同町パレア若狭で始まった。欧州の町並みや町内の風景を描いた油絵など、後半生の41点が並んでいる。12月27日まで。
今年3月に95歳で亡くなった"先生"の作品を多くの人に見てもらおうと、松宮さんが講師を務めた絵画愛好家団体「つばな会」を中心につくる実行委が主催した。
好んで描いていた浜辺の船とネコのほか、スペインや自宅周辺の風景を描いた1990年代以降の作品がある。「習作タブラオ」(80号)は酒場で踊るフラメンコを躍動感たっぷりに描写。「雪の日」(60号)は、自宅で飼っていた15匹のネコが石油ストーブに密集する様子を捉えた。
作品展は今回が最終回。実行委事務局の内藤利博さん(47)は「予定通り開催できて良かった。退職して絵に専念していた後半生の作品は見応えがある」と話し、来場を呼び掛けていた。
会場では来年度発刊予定の画集の予約も受け付けている。