丸々とした「ひみ寒ぶり」を品定めする仲買人ら=11月30日午前6時50分ごろ、氷見魚市場

丸々とした「ひみ寒ぶり」を品定めする仲買人ら=11月30日午前6時50分ごろ、氷見魚市場

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ひみ寒ぶり順調 11月水揚げ 昨年の1.6倍

北日本新聞(2020年12月1日)

 氷見漁港で「ひみ寒ぶり」の水揚げが順調だ。11月21日のシーズン入り以降、同月中の水揚げは3853本で昨年の2372本の1・6倍だった。30日は15キロ台をはじめ565本が揚がり、12月の最盛期に向けて期待が高まっている。

 今季は昨季より1日遅くシーズン入りが宣言された。初日の水揚げは181本にとどまったものの、その後は連日400本を超えている。魚市場の休みを除くと、11月は1日平均550・4本で昨年同月の263・6本の2倍。形がよく、丸々としたブリが並んだ市場は活気にあふれている。

 相場も堅調だ。昨季は北海道沖の定置網漁と上越沖の巻き網漁が好調だったため供給量が多く、浜値は安めで推移した。今年は他地域の水揚げが鈍く、ひみ寒ぶりのブランド力もあって関東方面からの注文も多いという。

 氷見市内の民宿や旅館、飲食店計29店では12月1日から「ひみぶりフェア」が始まる。対象店でブリを食べると食事券が当たる抽選に参加できる。市観光協会の村上博俊宿泊部会長は「今年は既に脂ののりがよく、満足してもらえるはず」と話す。

 ひみ寒ぶりの水揚げは2017年度以降、3季連続で2万本を割り込んでいる。氷見漁協は「北海道からの大群がうまく定置網に入れば数万本規模になる。お歳暮シーズンに向け、まとまった水揚げを期待したい」と話している。

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