南砺市立野原西(福光)のワイナリー「トレボー」が1日、オープンした。初めて自社醸造したワインやジュースが店頭に並べられたほか、ワイナリーの見学ツアーも始まり、初日から大勢の人が詰めかけた。
トレボーは2017年に設立し、立野原地区にブドウ2万7千本を植えた12ヘクタールの畑と醸造棟を整備。今年8月に果実酒の製造免許を取得し、ワインの本格生産にこぎつけた。
店頭のワインは、山梨から買い付けたメルローとマルスランで造った赤ワイン「セ・シ・ボン赤」(税込み2640円)と、赤ワイン用のブドウと白ワイン用のブドウを一緒に醸造した「アンサンブル」(同3630円)の2種類を用意。オープンと同時に、買い求める人が列をつくった。田中幹夫市長は「自分たちの地域にワイナリーが完成するとは本当に夢のよう。皆さんの情熱に感謝したい」と喜んだ。
初日の見学ツアーには各回12人の定員を越える申し込みがあり、参加者がブドウ畑や醸造棟を見て回った。中山安治社長は「協力してくださった皆さんのおかげでここまで来ることができた。恩返しできる施設にしていきたい」と話した。
火曜休館で、営業時間は午前10時~午後4時。年内の営業は28日まで。見学ツアーは午前11時と午後2時の2回で、料金は500円。事前予約が必要。問い合わせはトレボー、電話0763(77)4639。