善光寺（長野市）の本堂や周辺を鮮やかな光で彩る催しが５～１３日に開かれるのを前に、試験点灯が３日夜、行われた。中央通りなどで開いている「善光寺表参道イルミネーション」の一環。昨年の台風１９号災害や新型コロナウイルスの影響を受けた地域の復興を願い、「希望の光」をテーマにした。

　市や善光寺、長野商工会議所などでつくる実行委員会の主催で、善光寺本堂で行われるのは２回目。音楽に合わせ、雪の結晶やチョウ、ハスの花をかたどった光を本堂内の壁や天井、本堂、境内などに映す。試験点灯が始まると、訪れていた参拝者たちが「きれい」と見入っていた。

　演出を手掛けた空間デザイナー長谷川喜美さん（東京）によると、音や光は極楽浄土をイメージしたといい、本堂内の来迎二十五菩薩(ぼさつ)なども照らす。点灯は午後５～８時。４日夜には前夜祭が開かれ、和太鼓や二胡(にこ)の演奏、獅子舞の披露がある。