「プロ野球の祖」とされる加賀市大聖寺耳聞山町出身の河野安通志(こうのあつし)の顕彰碑建設起工式は5日、建立予定地の耳聞山公園で行われ、関係者約20人が石碑の完成を祈念した。
石碑の建立は、日本で初めてプロ野球の球団を設立した河野の功績を広く伝えようと、大聖寺文化協会が2年前から計画を進めている。創設から100周年を迎える今月に除幕式を行う予定だったが、新型コロナウイルスの影響で建設費の募金活動が進まず、除幕式の代替事業として起工式を実施した。
式では、同文化協会の大和謙市会長が「完成後は石碑の建立を全国に発信し、大聖寺のにぎわい創出につなげたい」とあいさつし、宮元陸市長が祝辞を述べた。
石碑は、野球ボールを模した直径約3メートルの円形の基礎に、高さ約1メートルの顕彰碑と河野(こうの)の写真が入った高さ約1・5メートルのモニュメントが建つデザイン。来年10月に着工し、12月に除幕式を予定している。