湯気が立ち上る釜の湯を素手ではねかける「湯切り」をする「大天狗」。例年と違い観光客の姿はなかった=5日午後1時9分、飯田市南信濃小道木の熊野神社

湯気が立ち上る釜の湯を素手ではねかける「湯切り」をする「大天狗」。例年と違い観光客の姿はなかった=5日午後1時9分、飯田市南信濃小道木の熊野神社

長野県 伊那路 祭り・催し

「遠山の霜月祭り」 静かな幕開け

信濃毎日新聞(2020年12月6日)

 「遠山郷」と呼ばれる飯田市上村、南信濃各地の神社に伝わる「遠山の霜月祭り」(国重要無形民俗文化財)が5日、始まった。日照時間が短くなり太陽の力が弱まる旧暦11月(霜月)、八百万(やおよろず)の神を招き生命の再生などを願う祭りだ。今年はいずれの神社も、新型コロナウイルス感染症予防で参加者を氏子ら関係者に限った上、時間を短縮しての開催となる。県内外から多くの観覧者が訪れる例年と違い、静かな幕開けとなった。
 遠山郷では現在、上村の4神社、南信濃の4神社の計8神社で祭りを続けている。5日は南信濃小道木(こどうき)の熊野神社と、上村中郷の正八幡宮で神事があった。
 熊野神社では約30人の氏子らが、れんが造りのかまどで神々に献上する湯を沸かし、その周りで神楽歌を歌ったり舞を奉納したりした。天狗(てんぐ)の形相の面(おもて)を付けた氏子が素手で湯をはじく「湯切り」も披露。例年正午ごろから日付が変わるまで半日かけて行う神事を大幅に短縮。午前9時ごろ始まった祭りは、午後2時半ごろに終わった。

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