昭和期を中心とした福井県若狭町の風景や文化を伝える写真展「あの頃の風景と暮らし」が町歴史文化館で開かれている。1964年の東京五輪の聖火リレーランナーが駆ける様子や、町民の暮らしぶりを撮影した44枚が並ぶ。12月27日まで。
3部構成で展示している。「あの日の出来事」では、旧三方町と旧上中町の境で聖火ランナーが交代する場面を紹介、沿道の町民の様子から当時の盛り上がりが伝わってくる。当初、敦鶴(とんかく)線と呼ばれた小浜線の建設工事を1917年に撮影した写真もある。
「暮らしの中で」では、昭和期に家を建てる前に大勢の人で礎石を据える「石場つき」の様子が、「変わりゆく風景」では昭和中期の上中駅周辺などが並んでいる。
写真は記録保存を目的に同館が2008年度から収集を始め、現在、明治後期から昭和後期までの約1400枚をデジタル保存している。写真展は不定期で開催しており今回が4回目。入館無料。火曜休館。
引き続き写真を集めている。問い合わせは町歴史文化課=電話0770(45)2270。