ワカサギ釣りを楽しむ愛好家=七尾市赤浦町の赤浦潟

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ワカサギ聖地復活へ奮闘 七尾・赤浦潟 卵4100万粒放流

北國新聞(2020年12月7日)

 七尾市赤浦町の赤浦潟を「ワカサギ釣りの聖地」に復活させようと地元の漁業関係者が奮闘している。約20年前までは大漁を狙う太公望でにぎわったが、魚の減少で近年は利用客がほとんど見られなくなった。地元漁協が春に放流するワカサギの卵を今年は約40倍の4100万粒に増やしたほか、5日からはボートの貸し出しを始めており、シーズンを迎え受け入れ準備を本格化させている。
 鯉ケ浦漁業協同組合によると、市中心部と和倉温泉のほぼ中間に位置する赤浦潟は外周が約4キロ。約50年前から防潮水門や護岸工事が進められ、淡水化したことで、組合がワカサギの卵の放流を進めてきた。
 潟では最大10センチ程度のワカサギが釣れ、ピーク時の2000年頃には12~3月のシーズンに3千人近くの愛好家が訪れた。しかし、釣り場周辺で雑草が生い茂るなど環境の悪化が進んだことや、ワカサギの生息数が減ったことで客足が遠のいていったという。川島博章組合長(80)は「にぎわっていたときは1日100人以上が釣りに来ていたが、最近はほとんど見なくなった」と漏らす。
 組合関係者からワカサギをにぎわいづくりに役立ててはどうかとの声が上がり、釣り場周辺の整備や資源量の確保にも取り組むことにした。同組合の関係者らが周辺の除草作業に取り組んできたほか、毎年3~5月に放流してきたワカサギの卵を今年は100万粒から4100万粒に増やした。
 魚が集まりやすい浮島でも釣りを楽しんでもらおうと、5日から2人乗りの電動ボート5隻と3人用の手漕ぎボート3隻のレンタルを始めた。釣りざおも貸し出し、初心者の取り込みを目指す。
 5日は雨が降る中、来場者が浮島にボートを寄せ、釣り糸を垂らした。同時に2匹を釣る人も出て歓声が沸いた。両親と一緒に2時間で約40匹を釣り上げた小栗怜大(りょうた)君(8)=志賀町志賀小2年=は「たくさん釣れて楽しかった。また来たい」と笑顔を見せた。
 組合は地元の子どもを招き、釣ったワカサギをその場で味わう体験会も検討していく。川島組合長は「昔のにぎわいが戻るような取り組みに知恵を絞りたい」と話した。

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