16日に羽咋市の気多大社で営まれる国重要無形民俗文化財「鵜祭(うまつり)」の主役「鵜様」を運ぶ鵜捕部(うとりべ)3人は7日、鵜を捕獲している小西寛之さん(58)=七尾市鵜浦町=方を訪れ、鵜様を運ぶ籠を届け、2年ぶりとなる捕獲成功を願った。
小西さんは8日午前8時から捕獲に取り掛かる。鵜捕部は鵜浦町の約20軒の住民が交代で務めており、今年は石田尚雄さん(58)、上田博文さん(43)、井渕義弘さん(38)が2泊3日かけて鵜様が入った籠を気多大社に届ける。
捕獲は代々、小西家が担っており、2015年からは開始日を1日前倒しして8日に定めているが、昨年は捕まえられなかった。小西さんは「今年こそはという気持ちで頑張りたい」と意気込んだ。
同市の和倉温泉お祭り会館では鵜祭を紹介する企画展が行われており、鵜様を運ぶ籠の実物や、鵜捕部が歩く行程などをまとめたポスターが並んでいる。展示は祭りが行われる16日まで続く。