清水屋で提供されている開運だしカレーを使ったうどん=弥彦村弥彦

清水屋で提供されている開運だしカレーを使ったうどん=弥彦村弥彦

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供物がヒント「開運カレー」 新潟・弥彦の旅館が開発

新潟日報(2020年12月8日)

 新潟県弥彦村の弥彦温泉観光旅館組合に加盟する旅館が、神社で神前に供えられる神饌(しんせん)に着想を得た「やひこ開運だしカレー」をスパイス研究家の指導で開発した。今月から村内の一部の旅館や食堂で提供している。

 弥彦では大正期に弥彦駅前で開店した「イタリア軒弥彦支店」で、当時ハイカラだったというカレーライスやハヤシライスが提供されていた。またカレー豆やカレー団子が土産品や食べ歩きのお供としておなじみとなっている。

 そこで、弥彦にある「カレー文化」をさらに発展させようと、カレー好きの旅館組合メンバーが中心となって見附市出身のスパイス料理研究家、一条もんこさんにプロデュースを依頼。試食会を重ねて1年半かけて完成させた。

 開運だしカレーは神社に供えられる神饌に使われることが多い昆布やシイタケ、かつお節などからだしを取っていることが特徴。かつて魔よけとして使われていたというクローブなどのスパイスもふんだんに使い、閉塞感が漂う社会情勢の中で「開運」の思いを込めた。

 12月から順次、村内9軒の旅館で朝のバイキングや別注料理として提供している。観光客向けの食堂が併設されている弥彦神社一の鳥居前の「旅館 清水屋」では、1日5食限定でカレーうどんとして販売している。

 旅館組合の神田雅仁会長(53)は「弥彦で開運カレーを食べて運気を上げてほしい。鉄道が開通し、大勢の人が訪れた大正期の弥彦にも思いをはせてもらえれば」と話した。今後はレトルト商品を展開して村内のお土産店にも置く予定だという。

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