今年の純米吟醸酒「女将」を手にするあわら温泉女将の会のメンバー=12月8日、福井県あわら市の芦原温泉旅館組合

今年の純米吟醸酒「女将」を手にするあわら温泉女将の会のメンバー=12月8日、福井県あわら市の芦原温泉旅館組合

福井県 あわら・坂井

女将の日本酒、思い格別 あわら温泉、コロナ負けず完成

福井新聞(2020年12月9日)

 福井県あわら市の「あわら温泉女将( おかみ )の会」が酒米作りから仕込みまで手掛ける日本酒「女将」が出来上がった。コロナ禍で温泉客が激減し今年の製造を取りやめる危機もあったが、格別の思いを込め12月8日から各旅館で提供を始めた。

 オリジナル日本酒づくりは、女将の会が地元農家や坂井市の久保田酒造などと取り組むプロジェクトで7年目。純米吟醸酒の甘口と辛口がある。例年は720ミリリットル換算で計5千本造るが、今回は計2千本用意する。

 芦原温泉旅館組合で同日、お披露目会が開かれ、女将の会理事が「コロナ禍で各旅館は休業を余儀なくされた」と苦難の年を振り返った上で、「私たちとお客さまをつなぐ日本酒・女将。幸多い未来につながるよう、お楽しみいただければ」とあいさつした。

 久保田酒造の社長は新酒を口に含み「今のお薦めは甘口タイプ。桃のような香りが広がる。辛口は春ごろに味に膨らみが出ると思う」と説明した。

 同会の13旅館の食事で提供するほか、売店でも販売する。宴会価格は税別で720ミリリットルが3500円。

 日本酒・女将は爽やかで香り高いのが特長。「あわら温泉を訪れてしか飲めない、買えない」をコンセプトにしていたが、今年は新型コロナの影響で宿泊客や宴会行事が激減したため、特別に注文販売を行った。在庫を抱える中、国の「GO TO トラベル」の後押しもあり、2019年産は何とか完売できたという。

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