世界かんがい施設遺産に登録された常西合口用水=富山市上滝(富山県提供)

世界かんがい施設遺産に登録された常西合口用水=富山市上滝(富山県提供)

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世界かんがい遺産に常西合口用水 富山県内初の登録

北日本新聞(2020年12月10日)

 県は9日、富山市の常西合口(じょうさいごうくち)用水が「世界かんがい施設遺産」に県内で初めて登録されたと発表した。1893(明治26)年に完成し、12の用水の取水口をまとめる大規模な「合口化」を全国で初めて実現した点が評価された。所有する常西用水土地改良区(同市)は2021年にも記念碑を設置し、魅力発信に努める考えだ。

 歴史的価値のある農業用水利施設の保全を目指し、78の国と地域が加盟する国際かんがい排水委員会(ICID、本部・インド)が14年から選んでいる。建設から100年以上がたったダムや用水路などが対象で、20年は14施設を登録。合計で105施設、うち国内は42施設となった。

 常西合口用水は、常願寺川の氾濫防止や流域の農業振興を目的に造られた。総延長は上滝(大山)から新庄まで12キロで、受益面積は約3300ヘクタールに及ぶ。常西用水土地改良区は歴史や魅力を多くの人に知ってもらおうと登録申請し、今年5月に国内審査を通過。今月8日にウェブ会議形式で開かれたICIDの国際執行理事会で登録が決まった。

 同土地改良区は今後、記念碑の設置場所を選ぶとともに、発電施設などを巡るツアーを企画する。中川忠昭理事長(県議)は「郷土の財産として積極的にアピールしたい。子どもたちにもっと見てもらいたい」と話した。 

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