トラックからいけすに移されるふくいサーモンの稚魚=12月10日、福井県おおい町の大島漁港

トラックからいけすに移されるふくいサーモンの稚魚=12月10日、福井県おおい町の大島漁港

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ふくいサーモン養殖順調 稚魚8万5千匹いけすへ 福井県

福井新聞(2020年12月11日)

 福井県産養殖トラウトサーモン「ふくいサーモン」の6季目の海面養殖が、12月10日始まった。今季は昨季より1万匹多い8万5千匹の稚魚を育てる。年々稚魚の生残率が上がり、出荷時のサイズも大型化し事業は順調。今季は昨季より30トン多い155トンの水揚げを見込む。県内最大の養殖地、おおい町大島では、約6万5千匹の稚魚がいけすに移された。

 県内では同町のほか福井市、小浜市、美浜町で養殖されている。事業当初は出荷時の重さは1匹平均1・2キロだったが、昨季は2・2キロ。淡水で育てる稚魚の段階で大型化する技術が向上したのが要因の一つで、当初は稚魚1匹300グラムほどだったが、今季は500グラムに。餌のやり過ぎに注意する丁寧な飼育が奏功して生残率も年々上がり、小浜市での生残率は昨季はほぼ100%だった。

 おおい町大島での養殖は、大島漁協と県漁連、福井中央魚市(福井市)などでつくる「福井沖合養殖振興組合」が取り組んでいる。大島での昨季の水揚げは92トンで、今季は120トンが目標。そのため昨季より約5千匹多く稚魚を育て、生残率1割アップの8割、出荷時の重さは2・3キロを目指す。

 この日はトラックで運ばれてきた稚魚を、ホースで次々と岸壁のいけすに移し替えた。水中の塩分濃度を調整しながら、最大で数日間海水に慣れさせた後、沖合約1・5キロの大型いけすに移して育てる。来年4、5月に県内外に出荷する。

 県水産課の領家一博参事によると、全国各地でご当地サーモンが誕生し大きさを競う形になっているが、西日本ではどこの産地も海面養殖の期間は大体半年で、大きく差をつけるのは難しくなっているという。「日本海での魚類養殖はそもそも県外では珍しい。冬の日本海で育ったことをアピールするなど、イメージ戦略も今後考えていく必要がある」と話した。

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