金沢市の香林坊大和で開催中の第60回歳末美術展(一般財団法人石川県美術文化協会、北國新聞社主催)は12日、週末を楽しむ美術愛好者らでにぎわった。若手や重鎮の秀作283点が会場を彩り、来場者は思い思いに値付けして落札希望品に入札した。
師走恒例のチャリティー展で、日本画、洋画、彫刻、工芸、書、写真の6部門に作家の善意が集まった。県美術文化協会理事長である大樋陶冶斎氏(文化勲章受章者)が飴釉(あめゆう)茶碗などを出品したほか、日本芸術院会員、人間国宝らも至高の技が光る逸品を寄せ、愛好者の目を引いた。
入札は最終日の17日午後6時まで受け付ける。収益の一部を社会福祉事業に役立てる。