漂着ごみ回収に力を合わせる市民ら=12月13日、福井県敦賀市田結

漂着ごみ回収に力を合わせる市民ら=12月13日、福井県敦賀市田結

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敦賀の海辺、景観守る 市民有志が清掃団体を発足 福井県

福井新聞(2020年12月15日)

 きれいな海を目指し、福井県敦賀市内の海岸で清掃活動を行う市民団体「Team Clean Blue(チームクリーンブルー)」がこのほど発足し12月13日、1回目の漂着ごみの回収を同市田結の海岸で行った。今後、月1回のペースで海岸を清掃し、海辺の景観向上や環境保全を推し進めていきたい考え。

 団体のメンバーは、海好きが高じて1年ほど前から単独で砂浜の掃除をしていた男性と、若狭湾沿岸で漂着ごみの再資源化を図る市民グループ「アノミアーナ」に所属する女性2人の3人。環境保護に関する勉強会で出会い、11月に結成した。

 市内の漂着ごみは東浦地区に流れ着くことが多いという。市民参加型の清掃活動の定期開催をはじめ、漂着ごみ回収箱の設置、子どもへの環境教育などを計画している。

 13日は、呼び掛けに応じた市民ら約20人も加わり、田結海水浴場で漂着ごみを拾った。時折雨が降る中、参加者は黙々とプラスチック片や漁具の一部などを集めた。雨が強まったため20分ほどで切り上げたが、軽トラ1台分のごみを回収した。ペットボトルはアノミアーナが取り組むサングラスへの再資源化に向け、きれいに洗っていた。

 活動を振り返り男性は「皆と掃除できてうれしかった。もっと多くの人に参加してもらい、海に親しんでほしい」と笑顔を見せた。女性は「ごみはきりがないけれど、そんなことを言っても始まらない。子供や未来のために頑張りたい」と意気込んでいた。

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