21日からの「向春詣」で授与する縁起物を準備する舞女=白山市の白山比咩神社

21日からの「向春詣」で授与する縁起物を準備する舞女=白山市の白山比咩神社

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白山市 白山さん、21日から初詣

北國新聞(2020年12月18日)

 白山市の白山比咩神社は元日に先駆け、今月21日から新年祈願を受け付ける。新型コロナウイルスの感染防止で初詣の分散参拝が求められる中、境内の密集を防ぐための特別措置として行い、新年の縁起物も授与する。年内の祈願は「向(こう)春(しゅん)詣(もうで)」と称し、冬至にあやかり、新春に向かって一足早く祈りをささげてもらう新たな形をとる。
 白山比咩神社には例年、正月三が日で約20万人が参拝に訪れる。コロナ禍を受け、来月の初詣では神社建物内への入場制限などを行い、期間中の密集を防止する方針を打ち出していた。
 県内の神社では小松市の菟橋(うはし)神社が新年祈願を20日から始める。全国でも縁起物授与の前倒しや初詣期間の延長を打ち出し、分散参拝を促す例が増えていることから、これまで行ってきた感染対策に加え、年内からの新年祈願を行うことを決めた。
 「向春詣」を始める21日は二十四節気の冬至に当たり、古くからゆず湯に漬かるなど邪気を払い、病を退ける風習がある。長い冬の終わりと春の兆しを感じられる日として、来年に願いを込めるのにふさわしい期間という。
 向春詣では破魔矢(はまや)や鏑(かぶら)矢(や)、お札などの各種の縁起物も授与する。幕末の白山に現れ、疫病流行を予言したとの風説が残る「双頭(そうとう)の鳥」を描いた絵馬が付いた「疫病撃退絵馬付破魔矢」も500本限定で準備する。
 田中天善権禰宜(ごんねぎ)は「不安と心配がある中、新年のお参りを一足早く済ませ、お正月は家族でゆっくりと過ごしてほしい」と話した。

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