福野家守舎など6店舗が出店した17日の朝市

福野家守舎など6店舗が出店した17日の朝市

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福野朝市にぎわい再び 地元店主ら出店相次ぐ

北日本新聞(2020年12月21日)

 370年の伝統を誇りながら、近年出店者がほとんどいなかった南砺市福野地域の朝市「二・七の朝市」が、にぎわいを取り戻そうとしている。11月に福野のまちづくりグループ、福野家守舎(やもりしゃ)(北川智之代表)が初出店。これを機に地元の商店主らが相次いで参加している。(堀佑太)

 朝市は旧福野町が開町した1650年に始まった。町を興した阿曽三右衛門が奉行に町立てを願い出た際の条件の一つに、市の設置が書かれていたのが起源という。以来、2と7の付く日、町の中心部の通称「銀行四ツ角」周辺で開かれ、30年ほど前は40店舗以上が並んでいた。しかし出店は年々減り、最近は事実上"休業"状態だった。

 一方、家守舎のメンバー4人は町立ての歴史を調べる中で朝市に関心を持った。実際に店を出すことで今後のまちづくりを考える手がかりを探ろうと、11月22日、旧前川邸(上町)前で初めて出店し、野菜を販売した。この日の出店は家守舎だけだったが、続く27日には近くの喫茶店や住民がコーヒーを提供。これが呼び水となり、今月17日は6店舗が並んだ。

 正月用のしめ飾りを販売した化粧品店、春の屋(浦町)の布袋代志美店主は「出店者が少なくなる中で、以前から朝市を守りたいと思っていた。家守舎の『町を盛り上げたい』という思いに賛同した」と言う。

 次回は22日午前5時半から旧前川邸で1時間営業する。北川代表は「たくさんの人が店を出してくれてうれしい」と話している。

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