今シーズン初の屋根雪下ろしに汗を流す職員ら=相倉合掌造り集落

今シーズン初の屋根雪下ろしに汗を流す職員ら=相倉合掌造り集落

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世界遺産の屋根雪下ろし 相倉合掌造り集落で今季初

北日本新聞(2020年12月22日)

 富山県南砺市平地域の世界文化遺産・相倉合掌造り集落で21日、同集落保存財団が今シーズン初となる屋根の雪下ろし作業を行った。

 雪下ろしは、合掌造り家屋を雪の重みから守り、雪が落ちる際に屋根の茅(かや)がはがれてしまうのを防ぐ大切な作業。暖冬だった昨冬は実施しなかったが、今冬は先週からの寒波で積雪が2メートル近くになっている。

 この日は時折青空がのぞく中、同財団の職員ら4人が傾斜60度の屋根に上り、作業に汗を流した。同財団が管理する合掌造り家屋や事務所を中心に12棟程度で順次、作業していく。

 今月、かやぶき屋根に使うカヤを育成・採取する「茅採取」の技術が、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録された。同財団事務局の中島仁司さんは「茅場の造成から雪下ろしまで、かやぶき屋根を守るためには多くの作業が必要になる。協力して文化財を維持していきたい」と話した。

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