あわら市を題材にした小説5巻を完結させた桑島さん=福井新聞坂井支社

あわら市を題材にした小説5巻を完結させた桑島さん=福井新聞坂井支社

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あわら温泉街がモデルの小説「ことぶき酒店」が完結 桑島かおりさん、取材重ね「魅力再発見」

福井新聞(2020年12月23日)

 福井県あわら市在住の小説家、桑島かおりさん(32)が同市の温泉街をモデルにしたライト文芸小説「ことぶき酒店 御用聞き物語」(光文社文庫)の最終巻を書き上げ、発刊された。2年がかりでシリーズ全5巻を完結させ、「あらためてあわらの魅力に気付いた。作品を通じ、明日から頑張っていこうという気持ちになっていただければ」と話している。

 桑島さんは三国高卒業後、小説家を目指し大阪の専門学校へ進学。2013年に単行本デビューした。今作は、恋愛ファンタジー「良薬は口に苦し。けれどもあやかし、恋に落ちて。」、時代小説シリーズ「口入れ屋お千恵繁盛記」「江戸屋敷渡り女中お家騒動記」に続く作品。18年12月に刊行し、今年11月にシリーズ完結となった。

 物語の舞台は、小さな湖のある温泉街。主人公のミツルはそこにある酒店「寿酒店」の後継ぎで、一軒一軒注文を取りに回る「御用聞き」を続ける。幼なじみや大手旅館のイケメン社長との三角関係に悩みながらも、仕事を通して成長していく。最終巻では「寿酒店」の未来にスポットを当てている。

 作中では東尋坊や北潟湖、金津創作の森などをモデルにしたシーンが盛り込まれ、地元民なら見知った場所も数多く登場する。取材のため、自ら市内の酒店や温泉旅館へ何度も足を運んだという。

 シリーズ作を書き終えた桑島さんは「あわらを題材にいろいろ調べ、多くの人に話を聞いた。実際に歩いてみて地元の魅力再発見につながった」と振り返った。日本酒のくだりがあるが「実はお酒が飲めず、その分勉強した」と打ち明ける。

 今後の活動について「小さいころから本が大好きだったので、児童書を書いてみたい。子どもたちに少しでも触れてもらえたら」と話している。

 小説は県内書店で取り扱われているほか、インターネットで電子版を購入できる。

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