CG(コンピューターグラフィックス)の分野で活躍するアーティストで、東京大名誉教授の河口洋一郎さんの作品展「超進化の乱舞」が新潟県長岡市のアオーレ長岡で開かれている。この1年で新たに手掛けた肉筆画を中心に、新型コロナウイルスに負けないとの思いを込めた未来の生命体など約30点を展示している。
河口さんは、ながおか・若者・しごと機構が若者を対象にデジタル製品のアイデアを募る「米百俵デジタルコンテスト」の特別審査員。展示は機構が関連企画として、市と共催した。
出展作は、河口さんが新型ウイルスの影響で外出を自粛した期間などに制作した。鳥やチョウ、クモなどを想起させる肉筆画23点をはじめ、立体作品やCGの映像作品もあり、ほとんどが初公開となる。
20日の内覧会で河口さんが作品を解説した。未来の生命体を描いた肉筆画について「自粛期間に自分と向き合い、今までできなかった作品ができた。ウイルスから自分たちを守る仲間をイメージした」と語った。
家族連れらも来場し、緻密な描写で色彩豊かな作品の世界に魅了されていた。小千谷市の中学1年の女子生徒(13)は「色鮮やかで未来を感じさせ、ずっと見ていられる作品だった」と話した。
来年1月6日まで(12月29日~1月3日休み)。無料。