羽咋市の邑知潟で冬の風物詩である寒ブナ漁が本格化した。27日は漁師が3隻の小舟を出し、雪化粧した能登最高峰の宝達山を望みながら、投網を広げた。
邑知潟では12月から2月上旬に、風が弱い晴れか曇りの日を選んで邑知潟漁業協同組合員が出漁する。27日は前日までの雨や雪の影響で増水して濁りがひどく、漁獲は3隻で30匹にとどまった。
体長約30センチのフナ10匹を捕った崎田智之さん(48)は「天気予報を見ると、これが年内最後の漁になるだろう。年明けには水温が下がり、豊漁になることを願っている」と話した。