無量寺町の金沢港いきいき魚市で28日、年末恒例の「大歳の市」が始まり、カニや寒ブリなど正月用のごちそうを買い求める地元客で活気づいた。
初日の県産ズワイガニの雄「加能ガニ」と雌のコウバコガニの取扱量は、12月後半にしけが続いたため少なかった。27日、県内各港から出漁しており、29日朝には県産ズワイガニが店頭に並ぶ。
各店自家製の昆布締めや酢だこなども目を引いた。市は午前9時~午後4時に開かれ、最終日の31日は売り切れ次第、終了となる。
自営業宮川英美さん(69)=磯部町=は新年の親戚の集まりを避け、家族で過ごすとし「おいしい海の幸をゆっくり楽しみたい」と笑顔を見せた。