伊那市西箕輪の農業公園「みはらしファーム」内にある「みはらしいちご園」で2日、今季のイチゴ狩りが始まった。新型コロナウイルス感染対策として例年の食べ放題ではなく、パックに詰めて持ち帰る方式に。来場者は自宅などで食べるのを心待ちにして摘み取りを楽しんだ。
収穫できるのは「紅ほっぺ」「章姫(あきひめ)」「女峰(にょほう)」の3種類。農家4軒でつくる羽広いちご生産組合が17棟のハウスで3種類ずつ栽培している。副組合長の太田雅士さん(41)によると、例年並みの冷え込みでゆっくりと育ち「糖度が乗った。この時季のイチゴの特徴」とPRする。
来場者はハウスで手指を消毒し、使い捨て手袋を着けてイチゴ狩りをした。春から大学に進学して愛知県で暮らすという高校3年の山本源輝さん(18)=箕輪町=は「伊那での思い出に」と母親と来場。大粒のイチゴをパックに詰め「いっぱい食べられそう」と満足そうだった。営業は6月上旬まで。