不老長寿を願う木像などが並ぶ企画展「越前・若狭 願いの形」=1月3日、福井県福井市の県立歴史博物館

不老長寿を願う木像などが並ぶ企画展「越前・若狭 願いの形」=1月3日、福井県福井市の県立歴史博物館

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息災や長寿願う文化財 福井県立歴史博物館で展示

福井新聞(2021年1月4日)

 願いや希望が込められた福井県内ゆかりの文化財を紹介する県立歴史博物館の企画展「越前・若狭 願いの形」(福井新聞社後援)が1月3日、福井市の同館で始まった。不老長寿を願う木像や幼児の無病息災を祈る仏画などが展示されている。2月14日まで。

 1881年2月の福井県設置の布告から140年を迎えるのに合わせ、越前・若狭の歴史文化の魅力を再発見しようと企画。新型コロナウイルス禍の中、希望や願いをテーマに中世から近代までの関連文化財15件を県内各所から集めた。

 小浜市の神明神社所蔵の「木造八百比丘尼坐(はっぴゃくびくにざ)像(ぞう)」は嶺北初公開。八百比丘尼は人魚の肉を食して不老となり、全国を巡って人々を助けた伝説が残る。17世紀初期の坐像は右手に願いをかなえる宝珠、左手には白玉椿(しらたまつばき)を持ち、長寿への願いが込められている。

 同市の萬徳寺所蔵の県指定文化財「絹本著色童子経曼荼羅(けんほんちょしょくどうじきょうまんだら)図」の掛け軸も嶺北初展示。14世紀の制作で、幼子を脅かす15の悪い鬼神と守護神などが描かれ、我が子の無病息災を願う思いが伝わる。

 昭和初期に日米親善交流の"使節"として全国の学校に寄贈され、県内で唯一現存する「青い目の人形『オーラ・ジョンソン』」(おおい町本郷小所蔵)も展示。このほか、婚礼の打掛(うちかけ)や航海の安全を願う奉納和船、1871年の廃藩置県後の福井県域の変遷が分かる資料などを紹介している。

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