アニメ映画「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」に登場する列車に見立てた蒸気機関車を展示している魚津市の村木公民館は、映画のキャラクターになりきれる衣装や小道具を用意している。ほとんどが職員らのお手製で、全て無料で貸し出している。中でも、主人公の妹、竈門(かまど)禰豆子(ねずこ)の着物は気軽に和装も楽しめる本格派で、子どもらに好評だ。
村木公民館の蒸気機関車は「チャコ」と呼ばれ、映画の舞台となっている大正時代に製造された。映画の列車に似せて「無限」と記したプレートを設置しており、同館職員は写真撮影に活用してもらおうとキャラクターの衣装や刀などの小道具を作った。
禰豆子の着物は、公民館で着付けを教える窪田美子さん(77)=同市緑町=が仕立てた。着丈は110センチ。和裁の技術を生かし、浴衣をアレンジしてふんわりとしたシルエットを再現。女子児童らに人気があるという。窪田さんは「昔の綿入りの花嫁衣装に似ていた。大人も着られるので楽しんでほしい」と話した。