金沢市大野地区で3年前から栽培されている「冬作(ふゆさく)だいこん」の出荷が最盛期を迎えた。大野町4丁目の畑では6日、JA金沢市冬作大根部のメンバーがだいこんを丁寧に土から抜き取り、金沢市中央卸売市場へ375キロを運び込んだ。
冬作だいこんは、市の農産物ブランドに認定されている「金沢だいこん」の冬作分で、甘さたっぷりでみずみずしく、火が通りやすいのが特長。ハウス栽培のため、雪やあられ、強風で傷むことなく、葉が付いたまま出荷される。
金沢だいこんの農家4軒が2018年、冬にも味わってもらおうと大根部を発足させた。今季は昨季と比べ5・3アール増の25・4アールで作付けした。県内や大阪に約6トン多い約25トンを出荷する。昨年9月の暑さが厳しく、ハウス内の温度管理に苦労しながらも順調に生育した。
吉川康信部長(47)は「鍋やおでん、クラムチャウダーで味わうのがおすすめ」と話した。