大きなかまくらの中で鍋料理を楽しむ飯山市の冬の風物詩「レストランかまくら村」の今季の営業が22日始まる。会場となる同市外様地区では、地元住民ら25人でつくる「かまくら応援隊」によるかまくら造りが順調に進む。今年は新型コロナウイルスの感染防止策も講じながら、準備に励んでいる。
かまくら造りは5日に始まり、営業開始までに23基程度並べる予定。7日も隊員10人ほどが集まり、飲食空間の基となる大きな風船の周りに除雪機で雪を飛ばし、踏み固めていた。
新型コロナ感染防止のため、例年いいやま雪まつりと同じ日程で行うかまくら祭りは中止に。レストランは例年通りに営業するが、1組最大4人までとし、感染対策でかまくら内に通気口を設ける。また、営業期間中の2月27日には、新型コロナ収束を願い、会場近くでの花火の打ち上げも計画している。
記録的な雪不足に悩んだ昨季は近くの高原から雪を調達したが、今季は昨年12月中旬や年末年始に降った雪で会場周辺にはすでに1メートルほどの積雪。応援隊隊長を務める平井勝美さん(76)は「去年は近くの田んぼの地肌が見えるほどだったが、今年は一面銀世界の状態で営業できそう」と話していた。
営業は2月28日まで。特産のみゆきポークなど地元産食材を使ったみそ味の「のろし鍋」などを提供する。問い合わせは信州いいやま観光局(電話0269・62・3133)へ。