新潟県長岡市の寺泊水族博物館が今年の干支(えと)「丑(うし)」にちなみ、ウミウシを展示している。訪れた人は、軟らかい体がゆったりと動く姿を楽しんでいた。
干支にちなんだ生き物の展示は同館の恒例行事。ウミウシは巻き貝の仲間で、牛の角に似た触角があることが名前の由来だという。形や色が多彩で、少なくとも200種類以上ある。
同館では、半透明のメリベウミウシ、赤色のミカドウミウシ、灰色に黒のまだら模様があるタツナミガイの3種類10匹を展示する。体長はそれぞれ数センチから十数センチ。頭部に餌の小エビなどを捉える袋状の構造があったり、泳ぐと体が幕のように広がったりと、不思議な体形をしている。
夜行性のため日中は動きが少ないが、体をじっくり観察できる。新潟市西区から訪れた女性(37)は「一見奇妙だが、しっかり見るとかわいい」と眺めていた。
3月末まで。入館料は高校生以上700円など。1月9日~2月28日は中学生以下を無料にする。