横山さん(左)にサイクリングオアシスの考え方を説明する関係者

横山さん(左)にサイクリングオアシスの考え方を説明する関係者

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安曇野の旅、自転車歓迎! 飲食店など「オアシス」に

信濃毎日新聞(2021年1月13日)

 安曇野市や市観光協会、宿泊業者などでつくる市サイクリングブランド推進室は、サイクリングの愛好家や自転車で散策する観光客が、気軽に休憩できる飲食店や美術館などを「サイクリングオアシス」として登録する活動を始めた。今春にもマップを作り、利用を呼び掛ける。オアシスではトイレを貸す他、自転車を置くラックを用意するなどし、自転車を安心して利用できる環境を整える。

 「自転車に乗る人に優しい街づくりを進め、安曇野のサイクリングをブランド化したい」。昨年12月下旬、同推進室のメンバーが、同市穂高有明のパン店「サン・トノーレ」を訪れ、経営する横山文雄さん(63)にオアシスの考え方を説明した。横山さんは、店にほど近い観光施設「安曇野アートヒルズミュージアム」が昨年末に閉館し、周辺の観光への影響を懸念。「活性化につながればうれしい」と協力することにした。

 同協会によると、新型コロナウイルスの影響で2020年の市内の観光客は大幅に減ったものの、同協会が運営するシェアサイクルの利用台数は20年9~11月に、前年同期比の約1・5倍になった。3密を避けられるとして人気が高まったとみており、同協会の北林大さん(34)は「店を訪れ、地域にお金が落ちる仕組みにしたい」とする。

 マップには登録施設や見どころを掲載。マップを持参した人に、割引やドリンクサービスなどの特典も検討している。20店舗以上に参加を呼び掛けており、今後もさらに増やしていく考えだ。

 推進室のメンバーで同市と松川村の宿泊施設でつくる「安曇野で暮らすように泊まる実行委員会」の衛藤(えとう)悦郎さん(60)は、サイクリングと合わせて「安曇野のきれいな水や食べ物などもPRし、若い世代や女性も呼び込みたい」と話している。

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