点字ブロックから情報を引き出す方法を説明する松井教授(左)=柿木畠

点字ブロックから情報を引き出す方法を説明する松井教授(左)=柿木畠

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点字ブロックから店舗情報 金沢・柿木畠で実験

北國新聞(2021年1月15日)

 金沢工大の松井くにお教授(人工知能)が14日、金沢市の柿木畠商店街でスマートフォンを使って情報を引き出せる特殊な点字ブロックを設置した。点字ブロックの用途を広げ、通行人が店舗の特徴などを手軽に知ることができるようにする試み。視覚障害者に加えて健常者も活用でき、新たな情報発信の方法として実験して普及を目指す。
 点字ブロックは25ある突起の一部が黒色に塗られている。無料で入手できるスマホの専用アプリで読み取ると、黒色の数や位置によって登録されている情報を呼び出して音声で流す仕組み。「コード化点字ブロック」と呼ばれ、大きさは通常と同じ30センチ四方。
 柿木畠商店街では飲食店や生花店など計10店に点字ブロックを設置した。スマホをかざすと、店名や看板メニューのノドグロ飯、カニやブリなどをPRする音声が流れた。点字ブロックは読み取る向きによって4種類の情報を発信できる。
 この点字ブロックは元々、視覚障害者向けに情報を伝える方法として開発された。松井教授が金沢21世紀美術館などの周辺24カ所に観光情報も流れるようにして設置してきた。
 今回は国立工芸館などの歩道36カ所に加え、新たに店舗前10カ所でも実験を始めた。健常者の点字ブロックへの関心を高める目的もあり、効果が検証されれば共同研究する合同会社「W&Mシステムズ」(東京)が他の店舗などへの拡大に取り組む。
 松井教授は「普及している点字ブロックを情報分野のインフラとして利用し、健常者も意識するようにしたい」と話した。

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