縄文時代の技法で編んだ「アンギン編み」の作品展が、新潟県長岡市関原町1の馬高縄文館で開かれている。コースターやバッグ、ブックカバーなど愛好家が作った約40点が展示されている。
アンギン編みは、カラムシなど植物の繊維で作った糸で編んだ布製品のこと。近くの馬高遺跡などで底に編み目跡が残る土器が出土しており、縄文時代にもあったとされる。
同館では毎年、春から12月にかけて月数回、作り方を手ほどきしている。昨年は新型コロナウイルスの影響で県外からの参加者がなく、例年の半分ほどになったが、編み方を学んだ5人が作品を出展した。
館内には初めてアンギン編みに挑戦した人が作ったコースターのほか、好みの色の麻ひもや毛糸を使って現代風にデザインしたバッグ、かわいらしい髪止めなど小物も並ぶ。同館の宮島佳子さん(49)は「縄文文化に興味を持ってもらいたい」と話した。
3月14日まで。月曜休館。無料。