井波彫刻協同組合が制作した獅子頭のギター

井波彫刻協同組合が制作した獅子頭のギター

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獅子頭ギターで魔よけ 浅草のすき焼き店初注文 井波彫刻協同組合が制作

北日本新聞(2021年1月17日)

 南砺市の井波彫刻協同組合(藤崎秀平理事長)が獅子頭をモチーフにしたエレキギターを作った。新型コロナウイルス感染拡大を受け、東京・浅草の料理店が魔よけのために注文した。赤の漆と金箔(きんぱく)を施し、華やかな仕上がりになった。

 組合は2008年に井波彫刻の技術を生かし、竜を題材にしたエレキギターを制作した。これが好評だったことから、12年に獅子頭のギターを試作。組合のショッピングサイトで販売していたところ、昨年7月に初めて注文が入った。

 ギターは長さ80センチ、幅40センチ、厚さ4・5センチ。組合の大野勝人常務理事がギターのボディに当たる獅子頭の彫刻を担当した。県内の塗り師が赤の漆を塗り、獅子の歯などに金箔を施した。

 ネックの先端は角に見立てた。弦も張ってあり、実際に演奏できる。大野常務理事は「裏側に機材を取り付ける穴があるなどギターならではの制約があったが、立体的に見えるように工夫した」と言う。

 注文したのは浅草のすき焼き店「今半別館」。店内に井波彫刻の欄間を飾っており、獅子頭を探す中でギターを知った。「普通の獅子頭よりも面白い」と注文。8日に納品し、店の担当者は「重厚感と存在感がある」と話す。

 藤崎理事長は「初めての注文が入ってうれしい。ギターに限らず、今後もお客さんの要望に応えることで、新商品の開発につなげていきたい」と話している。

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