広い展示会場でじっくりと鑑賞する来場者=金沢市のめいてつ・エムザ8階催事場

広い展示会場でじっくりと鑑賞する来場者=金沢市のめいてつ・エムザ8階催事場

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花と対話、心潤う休日 北國花展、前期19日まで

北國新聞(2021年1月18日)

 金沢市のめいてつ・エムザ8階催事場で開催中の第46回北國花展「伝統と現代」(北國新聞社主催、石川県いけ花文化協会協力)は前期2日目の17日、休日のひとときを過ごす家族連れらが次々と訪れた。鑑賞者は沈みがちだった心を花の華やぎで癒やし、作品を通して華道家との対話を楽しんだ。
 伝統様式花、現代自由花、レリーフ作が会場を彩った。金色のしだれ柳に、水引きで作った200匹の蝶を一つ一つ結び付けた作品や、長く寝かしていた古木に赤い縄をはわせ、強さと躍動感を表現した意欲作などが注目を集めた。水内雅美さん(64)=金沢市=は「立派な作品ぞろい。花々を見て久しぶりに心も華やいだ」と話した。
 会場は感染症対策のため作品配置にゆとりを持たせ、鑑賞スペースや通路を広く確保した。4歳の娘と訪れた多田麻祐子さん(46)=同市=は「対策がしっかりしており、子ども連れでも安心して鑑賞できた。年配の鑑賞者にお花について教えていただけて、心が温まった」と笑顔で話した。
 じっくりと時間を掛け、近くから、遠くから作品を鑑賞する姿が目立った。華道をたしなむ福富郁男さん(90)=白山市=は「作品が大きく見え、見応えがあった。大雪の中でこれほどの作品を仕上げるのは大したもんや」と感じ入った。
 花展に出品を続けていた渋田妙霞さん(75)=金沢市=は今年、30年ぶりに「鑑賞者」として訪れた。「すっきりとした会場で、心ゆくまで作品を鑑賞することができた。31回目となる来年の制作へ刺激をもらえた」と語った。
 めいてつ・エムザ1階の黒門小路には、県いけ花新進会が特別展示した。割竹の曲線や水引で構成した大作が「和」を感じさせた。
 1976(昭和51)年に始まった北國花展は「伝統と現代」をテーマに華道家が技を競う北陸最高水準の花展。今展は前後期合わせて11流派113人が出品する。北國芸術賞受賞者の大作、特別大作の計7点は全期間展示される。
 前期は19日まで、後期は21~24日。入場料は700円で、中学生以下は無料。

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