金沢市民芸術村が敷地内の樹木に名札を設置する活動を進めている。芸術村には100種以上の木が生えており、訪れた人が植物に関心を持つきっかけとする狙いで、定期的にワークショップを開き、子どもに手作りしてもらう。
芸術村は約10ヘクタールの敷地に桜やケヤキ、カエデなどが植えられている。散歩中の人に木の名称を尋ねられることが度々あり、後藤徹村長(69)が3年前に名札作りを考案した。
ワークショップでは、間引いた枝を組み合わせて文字を作ったり、絵の具を塗ったりと思い思いの名札を仕上げてもらう。途中に、クスノキが防虫剤「樟脳(しょうのう)」の原料であることなど植物の豆知識も伝えている。
後藤村長は「いろんな植物の面白さを知って芸術村の散策を楽しんでほしい」と話した。