西津の町火消しの装束が描かれている絵巻物=福井県小浜市鯖街道ミュージアム

西津の町火消しの装束が描かれている絵巻物=福井県小浜市鯖街道ミュージアム

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江戸の町火消し活動に迫る 史料初公開 福井県小浜市

福井新聞(2021年1月20日)

 江戸時代の小浜市西津地区の町火消しに関する史料が、福井県小浜市広峰の市鯖街道ミュージアムで展示されている。写実的に描かれた衣装や道具から、当時の火消し活動がうかがえる。3月3日まで。

 史料は絵巻物「西津火消雪輪組纏装束之図(ひけしゆきわぐみまといしょうぞくのず)」(縦約20センチ、横約2メートル)。藩主酒井家から拝領した纏のほか、ちょうちん、はんてん、うちわなど絵7点が描かれている。市文化課によると絵巻物後半には世話人、役割なども記されている。

 雪輪組の名前の由来は不明。江戸時代中期~後期に組織されたとみられ、同課は火事が多かったため「すぐに治まるようにと縁起を担いで名付けたのかもしれない」と推測している。

 市教委が昨年6月、所有する市民から寄贈を受け、1月26日の文化財防火デーに合わせて初公開した。

 来場者先着100人に装束の絵が描かれたポストカードをプレゼントする。開館は午前9時~午後5時。火曜休館。

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