新潟県長岡市島崎の良寛の里美術館で、和島地域や近隣の愛好家が所有する美術品を集めた展覧会が開かれている。明治から昭和にかけて活躍した県内出身画家の作品を中心に、日本画や書、器などを展示している。
ことしで5回目。寄せられた作品と、美術館が所蔵する良寛の書など計45点を併せて見ることができる。
与板地域出身の日本画家三輪晁勢が描いた「うずらの図」や、尾竹三兄弟として知られる新潟市出身の尾竹越堂、竹坡(ちくは)、国観の日本画もそろう。
今月、86歳で亡くなった燕市(旧分水町)出身の穂苅春雄さんの作品は、トキが大きく羽を広げて雪原に舞い降りる情景を描いた日本画など3点がある。
桑原剛館長は「県内から力のある画家がたくさん出ていると改めて感じる。新型コロナウイルス禍でも心を癒やす機会にしてほしい」と呼び掛けている。
3月29日まで。一般500円、小中学生300円。