二十四節気の一つ「大寒」の20日、県内は晴れ、寒気や放射冷却現象の影響で冷え込んだ。昼までの最低気温は上市で氷点下11・8度、八尾で同6・8度など、全10観測地点で0度を下回り、7地点で今季最低となった。県警によると、同日午後4時までの24時間に33件のスリップ事故が発生した。
上市町大岩の大岩山日石寺では同日、寒修行が行われた。白装束や下帯姿の人たちが高さ約6メートルの六本滝に打たれ、心と体を清めた。
午前8時ごろの寺周辺の気温は氷点下3度、水温は0・1度。訪れた人は滝の下に身を置くと、水しぶきが上がり、手を合わせた。
寒修行に初めて臨んだ富山市向新庄の藤巻義一さん(49)は「気持ちがすっきりした。新型コロナを吹き飛ばしてほしいと願いを込めた」と話した。
富山地方気象台によると、21日も晴れ、放射冷却で朝は冷え込む見込み。最低気温は富山で氷点下6度、高岡(伏木)で同4度と予想している。日中に解けた雪が夜から朝にかけて凍り、路面の凍結などにつながる恐れがあるため、注意を呼び掛けている。