中野市農協がこの冬に出荷を始めた「おひな柿」

中野市農協がこの冬に出荷を始めた「おひな柿」

長野県 志賀高原・飯山・北信濃 特産

「おひな柿」デビュー 「中野で生産する市田柿」改め

信濃毎日新聞(2021年1月21日)

 中野市農協と同農協柿研究会は、会員が生産する干し柿に新たに「おひな柿」のブランドを付け、首都圏などに出荷している。同農協は全国的に人気のある市田柿の「ブランド推進協議会」に加入しており、質の高い干し柿を作っている。農協側は「これから知名度を高めて、地域にも親しまれるブランドにしていきたい」と意気込んでいる。

 同農協によると、中野地方は昔から柿の生産が盛んで、干し柿は「ころ柿」の名称で販売もしていた。2007年に、飯田下伊那地方の市田柿の生産・販売団体でつくる市田柿ブランド推進協議会に加入。同地方の苗や製造方法を導入して、全国的に人気のある市田柿ブランドの干し柿を出荷していた。同農協からの年間の干し柿の出荷額は3千万円ほどという。

 しかし16年、市田柿が国が地域ブランドとして保護する「地理的表示(GI)保護制度」の対象に登録されたことから、中野市産の「市田柿」はあと2年で販売できなくなることになった。同農協は、市伝統の郷土玩具「土びな(土人形)」にちなんで「おひな柿」のブランドを考案、昨年末から使い始めた。「土びなもおひな柿も手作業で時間をかけて作られるという共通点に着目した」と、同農協の大塚昌克園芸課長は説明する。

 おひな柿の作り方は市田柿と全く同じという。パッケージにも「市田柿と同様の原料、製法により干し柿にしました」と記載している。さすがに知名度は劣るため、価格は市田柿より若干安めで出荷している。それでも市特産の高級ブドウ「シャインマスカット」を扱う業者が都内などで宣伝してくれたこともあり、「売れ行きにはそれなりの手応えがある」と大塚課長。「今後2~3年でリピーターをいかに増やしていくかが鍵」と話す。

 おひな柿は、中野市内では市農協の直売所「オランチェ」と「いきいき館」で、1袋170グラム入りを税込み580円で販売している。

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