高浜で実感した“幸せ”を収めた写真展を開いている伊東さん(左)と月田さん=福井県高浜町宮崎の高浜まちづくりネットワーク

高浜で実感した“幸せ”を収めた写真展を開いている伊東さん(左)と月田さん=福井県高浜町宮崎の高浜まちづくりネットワーク

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高浜町に住んで感じる幸せショットの写真展 福井県、移住者視点で自然や人物活写

福井新聞(2021年1月22日)

 福井県高浜町地域おこし協力隊の月田翔雲(しょううん)さん(36)、伊東大輔さん(38)は、高浜での生活で見つけた身近な"幸せ"を写真で紹介する展示会を、同町宮崎の高浜まちづくりネットワークで開いている。今年中に協力隊の任期満了を控え、感謝の思いを抱く2人は「ただの観光では見られない、移住したから分かった温かみのある高浜を発信したい」と力を込める。

 同ネットワークでイベントや展示会のチラシ、ポスターをデザインする月田さんは今年3月、フォトライターで町広報誌の一部を担当する伊東さんは12月末で、3年間の任期を終える。「協力隊だからこそ見つけることができた幸せを伝えたい」と企画。タイトルを「TAKAHAMA HAPPINESS」とし、「町の日常、温かみを感じることができる」ように、できる限り人が写っている作品を並べた。

 1月31日までの前期展は、B2判の縦写真16枚を展示。伊東さんが同町薗部で撮影した一コマは、楽しそうにおしゃべりしながらしめ縄を作るお年寄り2人を収めた。歳を重ねたからこそ漂う柔和な表情と雰囲気に趣がある。同町難波江では、満開の桜とカメラを構える妻の後ろ姿を撮った。朝日と海に反射する陽光がぬくもりを感じさせる。

 月田さんは、白い砂浜と透明度の高さが有名な若狭和田海水浴場で日没直前を捉えた。全体的に暗い色調の中で、照り返す夕日とともに波打ち際に浮かぶ子どものシルエットと、青葉山の尾根が印象的だ。白浜海水浴場の大輪の花火、同町横津海の鮮やかなシバザクラも鮮やかで美しい。

 「新型コロナの収束後に行ってみたいと思ってもらえるような作品を選んだ。四季折々の高浜をありのままに撮った」と伊東さん。月田さんは「観光だけでは見ることのできない高浜ライフがイメージできる作品展」と話す。希望者には作品のポストカードを配る予定。

 後期展は2月1~14日、横写真16点を展示する。時間は午前9時~午後5時。問い合わせは同ネットワーク=電話0770(72)2740。土曜祝日は休館。

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