新潟県佐渡市内の学校が所蔵する書の特別展「学び舎(や)に遺(のこ)る佐渡の書」が、同市八幡の佐渡博物館で開かれている。佐渡出身の教育者の書に加え、諸橋轍次や相馬御風ら佐渡を訪れた文化人が贈った作品など29点が並ぶ。
普段は校内で展示・保管され、鑑賞する機会が少ない書を知ってもらおうと、同館が小中高校、中等教育学校29校から集めた。
作品の多くは明治から昭和にかけて制作された物で、「童心」「為せば成る」など力強い言葉が書かれている。閉校した白瀬小や赤泊国民学校の校歌なども展示している。
本間裕徳学芸員は「母校の書を懐かしみ、学校にも宝があることを知ってもらいたい」と話している。
2月16日まで。大人500円、中学生以下200円。問い合わせは同館、0259(52)2447。